ぶらり如月 -其之壱-

薄酒と炭酒が蔓延する此の地。外で飲むたびに胸が悪くなる思いを重ねていたから、お江戸出張を口実に5ヶ月ぶりのS市に降り立った。ここで最強の呑兵衛諸氏の洗礼を受けるためだ。酒量を自慢するだけのただの飲兵衛...